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裸身
第7章 挑発
大学受験を控え、部活を辞めて机に向かう時間が増えた翔は、部屋に居る時間も当然長くなった。

『ふぁぁぁ…一息つくか…』

『ん!えっ?!』

窓を開けた翔が見たのは、胸をはだけ、手で我が乳房を弄ぶ悦子の姿だった!

ハッキリとは見えないが、その姿が見える位置に翔の暮らす家があった。

翔の住む家は高台にあり、悦子の暮らすマンションの7階は、少しばかり見上げる方向にある。

翔はクローゼットから、数年放り込んだままだった天体望遠鏡を出した。
高鳴る鼓動に手が震えた。
窓の隅にそれを設置し終え、ピントを合わせる。

悦子はバルコニーに居た。大人の女を思わせる姿に、翔が発情したのは言うまでもない。


そのうち部屋へ戻った女性、悦子は寝室と思われる部屋に入り、じきに全ての明かりが消えた。


この夜を境に、翔は彼女の観察が日課となった。

乳房を弄んでいると思われた行為は、どうやらスキンミルクのようなものを塗っているのだと解った。

部屋に明かりが点くのは10時前後。帰宅ラッシュが一段落ついた頃の電車に乗って帰ってくるのだろう。

後に、それも少し違っていることに気づく出来事が起きるのだが、今の翔の推理としては、当たらずとも遠からじといったところだ。


『何故、レースのカーテンだけで居るのか…見せたいのか?それとも単に気にしていないのか?』

何をしている女性なんだろう

男は居ないのか

歳は

一人で慰めたりするんだろうか

そうならば、それが見たい!


妄想は翔を苦しめた。勉強は手につかない、悶々として、股間に手を置く日々が続いた。




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