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裸身
第7章 挑発
『あっ!あの女(ひと)…』
翔は進学塾に向かって自転車を走らせていた。
その時、視界に入ってきた女性。毎晩見ているあの悦子である。
『ひとり?はぁ?人違いか?いや、間違いない、あの女(ひと)だ。』
翔は居酒屋の向かいにあるコンビニに入る。もう、勉強どころではない。
一人で居酒屋に入り、一人酒をし、タバコを吹かし、やきとりでも食べているのか?
望遠鏡の先に見るあの女(ひと)から、あまりにも掛け離れてる……
翔はコンビニのイートインに座り、コーラと菓子パンを前に愕然としていた。
その頃、悦子は生ビール片手にやきとりを食べていた。
『あ…、家飯…忘れてた。』
今夜で終わりにしよう。
明日からは、ちゃんと自炊しなくちゃね。
でも…
それで女子力上がるのかしら?
そういえば、痴漢にすら合うこともない。まあ、それ自体は有り難いんだけど、あたしって魅力ないのかなあ、やっぱり……
『帰ろ。なんだか食欲無くなっちゃった。』
独り言を呟いて、悦子は席を立ち、店を出た。
『出て来た!』
翔は慌てた。時計を見ると9時を回っていて、この後、ついて行くか、先回って家に帰るか悩んだ挙げ句、とにかく家に帰ろうと決めた。
翔が悦子を知っていても、悦子は翔を知らない。
勢いよく自転車を漕ぎ、悦子を追い越し、家へと急いだ。
翔は進学塾に向かって自転車を走らせていた。
その時、視界に入ってきた女性。毎晩見ているあの悦子である。
『ひとり?はぁ?人違いか?いや、間違いない、あの女(ひと)だ。』
翔は居酒屋の向かいにあるコンビニに入る。もう、勉強どころではない。
一人で居酒屋に入り、一人酒をし、タバコを吹かし、やきとりでも食べているのか?
望遠鏡の先に見るあの女(ひと)から、あまりにも掛け離れてる……
翔はコンビニのイートインに座り、コーラと菓子パンを前に愕然としていた。
その頃、悦子は生ビール片手にやきとりを食べていた。
『あ…、家飯…忘れてた。』
今夜で終わりにしよう。
明日からは、ちゃんと自炊しなくちゃね。
でも…
それで女子力上がるのかしら?
そういえば、痴漢にすら合うこともない。まあ、それ自体は有り難いんだけど、あたしって魅力ないのかなあ、やっぱり……
『帰ろ。なんだか食欲無くなっちゃった。』
独り言を呟いて、悦子は席を立ち、店を出た。
『出て来た!』
翔は慌てた。時計を見ると9時を回っていて、この後、ついて行くか、先回って家に帰るか悩んだ挙げ句、とにかく家に帰ろうと決めた。
翔が悦子を知っていても、悦子は翔を知らない。
勢いよく自転車を漕ぎ、悦子を追い越し、家へと急いだ。