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裸身
第7章 挑発
薄暗くなった部屋に明かりを点ける。

パスタでいいかな。
鍋に水を張り、火にかけると、次はサラダ。
モッツァレラチーズとトマトも用意して、サラダは2種類。

なかなか手際がいいと、我ながら関心なんかしてみる。

パスタも茹で上がり、今が旬の茄子を使い、和風パスタに仕上げる。


シャワーを浴びて出てきた頃には、パスタもサラダもシャンパンも、いい具合いに冷えていた。

いつものターバンにいつものバスローブで、ソファーに腰を下ろし、ひとり家ご飯の時間。

『やっぱり誰かと食卓は囲みたいな……いつか、愛する人の好きなメニューで……』

『はぁ、あたし、どうしちゃったんだろ。ま、いいか。んー、美味しい!』

翌日も休みということもあって、シャンパンの量が普段より増えた。

気持ちが落ち着き、のんびりと時の流れに漂い、何となく、今日の買い物をひろげた。


カラー、デザイン、露出と、普段の悦子からは想像のつかない洋服ばかりが広がっている。

フェミニンな柔らかい雰囲気のものが多かった。
勢いで買ってはみたものの、気後れ気味の悦子だった。

それでも鏡の前に立ち、ひとりファッションショーを始めた。




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