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裸身
第7章 挑発
さっきから、言いたい放題、したい放題の翔の言動が、悦子は苛つくことはない。それよりも、屈託無く笑ってずけずけ言う態度にすら胸がキューンと締め付けられてしまう。


『わかったわ、じゃあ、食べに出ましょう。』

このまま部屋に居るより、うまくすれば翔は外食後には自分の家に帰ってくれるかもしれない。
悦子は、期待して外食しようと言ったのだった。


『えぇーっ!悦ちゃんが作ってよぉ!何か無いのぉ?』


翔は戸棚や冷蔵庫をパタパタと開けて覗き込む。

『あ!パスタあるじゃん!』

『お昼に食べたでしょ!』

『じゃあ、これとこれ(笑)』

ワインとクラッカーとキャビア。この未成年、あたしをからかってる!


『ダメです!ピザ、デリバリーしましょ。それでいいでしょ?』

『はーい……』

今度は悦子が翔を子供扱いして仕返し。
あら、ちょっと形勢逆転?小気味いいわぁ。


と、思ったのも束の間。

『じゃ、俺、シャワー浴びて来ようーっと。』

我が物顔で好き放題の翔に、ついに悦子の中の何かがストンと堕ちた。

いそいそと翔のためにバスタオルを用意する悦子だった。


『おっ、サンキュ。悦ちゃんも浴びてくれば?』

『んもぉ!ここは誰の家?言われなくても入りますっ!あなたが帰ったらね!』

『あ…ごめん。』


プルル プルル プルル プルル…

ピザが届いたらしい。
オートロックを開錠して、ピザを受け取る。


食卓に、翔とふたり。

デリバリーのピザ、サラダ、コーラが2つ。
手作りのものはないけれど、愛する旦那様ではないけれど、食卓を囲む相手が居ることが嬉しかった。



『あなた、兄弟は?』

『居ない。俺ひとり。悦ちゃんは?』

『兄と弟が一人ずつ。』

『何やってんの?』

『それ、その言葉。何やってんの?って。あなた、知りたがり過ぎよ。』


食卓からリビングソファに移る。

悦子はタバコに火を点けた。




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