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裸身
第7章 挑発
翌日も、また次の日も、決まった時間に明かりが点いた。


翔の下半身と心臓のバクバクを煽るように、悦子は悩ましげに日々と同じ行動を繰り返した。

しかし、

悦子は落ち着かなかった。もう覗いてないんだと諦めかけた今晩、ついに行動に出た。




『あっ!えっ?ええーっ?!』


あげる


タバコを持つ左手の下に見つけた。

ルージュだろう。
「あげる」
それだけ、手首から肘の間に、小さく書かれていた。


階段を転げ落ちるように下りると、
「友達ん家に行ってくる!今日は帰らないっ。」
それだけ叫んで家を飛び出し、自転車を漕いだ。



プルル プルル プルル プルル…


少し間をおいて「カチャ」とオートロックの開く音がした。

エレベーターが遅く感じる。

『落ち着け、俺。浮かれるな。』

平静を装い、悦子の家の前に立つ。


カチャ…

静かに扉が開いた。


時間も遅いということもあり、翔は静かに入って来た。








『挑発に乗ってあげたよ(笑)』





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