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裸身
第8章 架空の世界の中で
『あ……』

『お前は迎える挨拶が『あ』なのか?』


『い…いらっしゃいませ、おあがりくださいませ。』


『やあ、来たか。こっちだ。』

『ん。』



そうだった。この二人が知り合いであることは明らかだったのだ。
変態野郎の知り合いのところ、つまり、永岡邸に来たのは変態野郎の紹介。


とにかく落ち着かないと!


肴とおしぼりを持っていく。

『失礼致します。』

『うん。瑠美子、この男を知っているね?』

『はい…』

『瑠美子に酷いことをした男だ。忘れるわけは無いな。』

『酷いことだなんて、そんなことはございません!』

『貫通して欲しかったのに、分かっていながらしなかった薄情者を庇うの?そうなんだ、被虐好きなんだ(笑)』

『龍谷さま……』

『まあいいよ。二人とも冷酒にしてくれ。』

『かしこまりました。』



外で飲めばいいのに……
とにかくびっくりしたなあ。

思い出しちゃった。
あたし、あの変態野郎に逝く地獄を教えられて、初対面の男に、ここ、かじってもらって逝ったんだ……

っあ、疼きだしてる……
やだ…
あの変態、早く帰って!
あたし、おかしくなりそう……


二部式着物の下は何も着ていない。
そのため、乳首が擦れるたびに喘ぎそうになる。

蜜は早くも太ももを伝いだしている。



『瑠美子ー』


足音と共に永岡が近づいて来た。




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