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裸身
第8章 架空の世界の中で
『はい、龍谷さま…』

『とろんとした紅い顔?どうしたの?待ちきれない?夜はこれから。しばらく辛抱だよ。(笑)さあ、瑠美子、酌をしに来ておくれ。』

『はい…龍谷さま』




『お酌をさせていただきます。』

『ああ。どうだ?ここの生活は。』

『はい、龍谷さまには大変よくしていただいております。』

『満足か?』

『はい、…えっ?』


『悪戯に瑠美子を弄るんじゃないよ、孝太郎。』


ああ、そういえば、変態野郎の名前…わすれてた。

瀬野 孝太郎

腹の中では変態野郎 口に出すのは旦那様。
名前なんか皆無だったな。

この二人、どういう関係?仕事絡み、同じ大学、親友、竹馬の友………


『瑠美子、おいで。』

『はい、龍谷さま。』


永岡があたしの腰をグイと寄せると、永岡にしな垂れかかるような格好になった。

右手があたしの着物の衿口に……
そのまま躊躇うことなく乳房を掴んだ。

『りゅ…龍谷さまっ!』

何事もないように乳房を揉みしだきながら永岡は言った。

『気持ちよくなりたいのでしょう?蜜もしとどに溢れ、もう理性が飛びそうなのでしょう?』

乳房を揉む手が離れ、着物の上に再び手が上がると、ピンポイントで乳首をカリカリと指で弄る。

『はぁっ…はぅぅ…あんっ、あんっ、あああ…』


『感じやすい躯だ。孝太郎の言ってたとおりだ(笑)』



『女!』

瀬野孝太郎が言葉を発した。


カリカリと乳首を弄られながら、永岡とあたしは貪り合うようなキスを交わし合っている。

孝太郎は、そのまま聞けと言った。

むろん、やめろと言われたとしても、あたしはやめないけど。


『永岡と俺は血の繋がらない兄弟だ。永岡の父の後添いに入った母の息子が俺だ。永岡は先妻との間の息子だ。血は繋がらないが兄弟だな。』


兄弟に弄ばれるあたし。

話はまだ続いていた。




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