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暁の星と月
第3章 暁の天の河
暁は性行為に入るまでの羞恥は大変なものだが、一度快楽を覚えると、恐ろしく素直にその波に身を任せ、大紋の求めにしなやかに寄り添う。
天性のものとしか言い表せないその淫靡な官能性には日夜驚かされるばかりだ。
今も、あれほど嫌がったのにすっかり悦楽の涙を流し、甘い声を上げる美しい姿を惜しげも無く見せているのだ。
心と同調して身体も柔らかく蕩けて来たのを確認した大紋は、ゆっくりとスラックスの前を寛げる。
その音に、暁は閉じていた瞳をうっすらと開いた。

取り出された男の猛り狂った長大で硬い牡に、暁は白い頬を朱に染め、目を逸らす。
その初々しい様子に加虐性に火を点けられた大紋は、熱く猛る己れ自身を暁の華奢な白い手に無理やり握らせる。
「…や…っ…」
火傷をしたように声を上げる暁の耳元で囁く。
「…これが…君の中に入ってゆくんだよ…」
桜貝のように透き通る可憐な耳朶が紅潮する。
「…んっ…」
暁は黙っていやいやをする。
「…いやと言ってもやめないよ。…もう…暁が欲しくて我慢できないから…」
宣言すると、大紋は今までの絹のような優しさをかなぐり捨てて、暁のしなやかで美しい両脚を荒々しく腰に抱える。
そしてその解けたばかりの花蕾に、熱く硬く兆している牡を躊躇いなく突き入れた。
「…んんっ…!…ああっ…!」
暁の形の良い眉が歪められ、甲高い悲鳴が上がる。
「…あ…っ…やあ…っ…!」
大紋の牡は花蕾の柔らかな入口に入り込み、じわじわとその肉の輪を広げながら、中へと入っていく。
その衝撃に、まだ暁は慣れることが出来ない。
「…や…入って…くる…」
「…痛い?…暁…」
大紋は暁を宥めるようにきめ細かなこめかみや頬にキスを落としながら尋ねる。
優しい大紋は此の期に及んでも、暁の身体の具合を気にかける。
…だからどんなに、無体に求められても拒めないのだ。
暁は涙ぐみながら首を振り、微笑む。
「…大丈夫…です…」
健気に自分の欲望に寄り添おうとする暁が愛しくて堪らない。
大紋は暁の顎を捉え、荒々しく口付けをする。
白い歯列をなぞり、舌先を暁の舌に絡める。
暁はおずおずと自分からも舌を絡められるようになった。
甘い吐息を奪い、巧みな舌技で暁の快楽を高めつつ、大紋の牡は力強く狭い花筒を犯してゆく。
「…んっ…!あっ…そんな…」
「…もっと…奥まで挿れさせてくれ…暁…」
大紋は低く囁く。





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