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暁の星と月
第3章 暁の天の河
暁の口内は滑らかで熱く、しっとりと大紋の牡を包み込む。
口淫の技はまだまだたどたどしいものだったが、逆にそのもの慣れない風情が幼気な少年を無理やり犯しているようで、大紋の劣情を大いに刺激した。
大紋に快感を与えようと、懸命に舌を使う様もいじらしい。
その美しい貌が淫らに色づく様子は実に扇情的で、大紋は危うく極めそうになり、暁の口から己れの牡を取り出す。
「…はあ…っ…ん…っ…」
暁は仄かに物足りないような切ない表情をしてみせた。
大紋は微笑む。
暁の口淫の為にふっくらと腫れた唇を指でなぞる。
「…思わず、暁の口の中で達きそうになったよ…」
暁は潤んだ瞳を瞬かせる。
「…達っていいんですよ…何をしてもいいんです…春馬さんなら…」
堪らず、暁を抱きしめる。
暁といると、愛しさと欲情とがないまぜになり、常に悩ましい。
「…ありがとう…でも、それは次の機会に取っておくよ」
微笑みながら唇を奪う。
「…今は…早く暁の中に入りたい…」
暁は目元を朱に染め、頷く。
「…僕も…早く春馬さんが欲しい…」

もう、大紋は待つことはできなかった。
暁を冷たい大理石の床の上に跪かせる。
正常位で抱かれるとばかり思っていた暁は、不安げな表情をした。
その可憐な表情が大紋の加虐性に火を点ける。
「…ごめんね、暁…。今日は暁を苛めてみたいんだ…。君に恥ずかしい格好をさせたい…君を泣かせたい…僕だけしか知らない暁をたくさん知りたい…」
暁はやや哀しげに微笑む。
「…いいですよ…春馬さん…なんでも…してください…」
春馬さんが望むなら…何をされてもいいと、囁く少年を荒々しく腰を上げさせ、脚を開かせる。
「…あんまり煽らないでくれ。…ただでさえ、こっちは余裕がないのに…!」
怒り混じりの呻き声を耳元に吹き込まれる。
しかし、そのあとはひたすら優しい愛撫が始まる。
暁を傷つけないように、暁の花蕾にゆっくりと指を入れる。
「…んっ…あ…ああ…」
「…二日抱かなかっただけで、もうこんなに狭い…なんて薄情な身体だ…」
勝手な男の言い分に、暁は振り返り涙ぐむ。
「…ひど…い…」
「…暁の身体がまだ僕だけのものか、調べるよ…」
「…そんな…!」
「君の周りは魅力的な男だらけだからね。…礼也に風間に…そして北白川家の美貌の執事…」
暁は泣きながら首を振る。
「…そんな…あるわけない…のに…ひどい…」





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