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暁の星と月
第6章 その花のもとにて
暁は改めて大紋に抱えられ、紅い蔓薔薇の這う煉瓦の冷たい壁に押し付けられる。
暁は最後の抵抗を試みる。
「…だめ…春馬さ…ん…」
だが大紋は弱々しい抵抗など一捻りで捩伏せる。
「…暁、脚をあげて…そうだ…君のいやらしい薄紅色の穴が丸見えだ…」
ジャケットとシャツは乱されたまま、下半身は生まれたままのあられもない姿で、男に片脚を抱え上げられる。
男の卑猥な表現に、暁は美しい唇を噛みしめる。

…白くほっそりとした太腿の奥には慎み深く閉じている薄赤い花環が見える。
大紋はその柔らかく瑞々しい果実のような花環を、指で焦らすようになぞる。
「…あ…ああ…っ…」
「…可愛い穴だ…僕が触った途端に物欲しげにきゅっと締まったよ…」
「…いや…やめて…」
恥ずかしさの余り、暁は身を縮め首を振る。
「…暫く抱いていなかったから、随分よそよそしく締まっているな…ゆっくり解してやりたいが時間がない…」
「…や…やめ…」
大紋は花壇の脇にある洒落たテーブルに、透明なラベンダーの香油が入った硝子の瓶を見つけた。
…手荒れを防ぎ、潤いを与えるラベンダーの香油は、貴婦人達に好まれているものだ。
おそらくはガーデニング好きだという梨央が、花の手入れをした後に、手荒れを防ぐために手に塗り込むものなのだろう。
大紋はその小瓶を取り上げ、まるで精を掛けるように暁の花環に浴びせた。
突然、冷たい香油を振りかけられた暁はびくりと身体を震わせる。
「…いや…あ…だ…め…」
飽くまでもこの温室で性交しようとする大紋の執念を感じ、泣きながら抗う。
しかし一方、この異常な事態に暁の内なる淫欲はちろちろと種火のような火を灯し出し、その若い花茎を硬くさせる。
「…暁も感じてきたんだね…嬉しいよ…」
目に見える変化を指摘され、消え入りそうになる。
淫らな自分の身体が呪わしい。
大紋はそんな暁に優しく声をかける。
「…君は淫乱な雌猫だ…僕が抱いてやらないと、生きてはいけないんだよ…分かっているね?」
愛と束縛の呪文を耳元に吹き込まれ、暁は瞼を閉じる。
…そうだ…自分はどうしようもなく淫らなのだ…。
この男に捩伏せられ、犯され…そんなことに悦びを感じる淫らな雌猫…。
観念したかのように瞼を閉じた暁の彫像のように美しい貌を熱く見つめながら、大紋は己れの哮り狂った長大な性器に香油を振りかける。
「…淫らだが美しい雌猫だ…」


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