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暁の星と月
第7章 愛と哀しみの円舞曲
快楽のさざ波に身を委ね、漂い出した暁の貌を見つめる。
白磁のように白い肌は内側から灯りが灯ったかのように薄紅色に染まり、優美な眉は優しく歪められている。
水晶のような涙が絡まる長い睫毛…
漆黒の瞳はぼんやりと開かれている。
薄桃色の形の良い花の唇は、半開きになり、甘い吐息が漏れていた。
桜色に染まった身体…
乳暈は珊瑚のように色づき、腫れていた。
可憐な花茎は半ば勃ち上がり、大紋の律動の度に痛々しいほどに揺れていた。
呆れるほどに美しい青年を見つめながら、大紋は暁が肉筒を無意識に締め付け、彼の牡に絡みつくのを眉を寄せてやり過ごす。
…凄まじい身体だ…。
花環はぽってりと紅く色づき、大紋の長大な雄蕊を健気に受け入れている。
彼の淫肉はねっとりと滑らかでまるでベルベットのような感触であった。
…極上の身体…
自分の元を去ったら、誰がこの稀有な希少な身体を抱くのか。
大紋は身を焦がされるような妬心に襲われる。

「…この身体を…抱かせるのか?僕以外に与えるのか!」
大紋の突き上げが激しさを増した。
「…ああっ…‼︎…い…や…ふか…い…っ!」
身悶える暁の顎を掴む。
睫毛が触れ合いそうな距離で大紋が睨みつけるように暁を見据える。
「…誰に抱かせる?…この身体を…礼也か⁈…」
「…んんっ…!…しな…い…そんなこと…」
男が答えを促すように腰を激しく遣う。
「では、誰だ?…風間か?…彼はずっと君を狙っているからな…」
「…ああ…んんっ…しな…い…春馬さん…だけ…」
息も絶え絶えに快楽の波をやりすごしながら、答える。
「…春馬さんだけ…僕のただ一人の人だから…」
大紋は堪らずに、暁を掬い上げるように抱き上げると、その傷つきやすい花のような唇を奪う。
…嘘だ。
こんなにも美しく無防備に淫らな青年は、自分が手を離した途端に鵜の目鷹の目で狙っていた男達が群がるのだろう。
暁は快楽に弱い青年だ。
淫蕩な眼差しを無意識に使い、彼に魅了された男達を甘い沼へと引き摺り込むのだろう。
…それが分かっていて、何も出来ないのか?

大紋は唇を噛みしめる。
「…暁…別れないよ、僕は…絶対に別れない…!」
その証しのように逞しい腰を青年の砕けそうに華奢な腰を掴み、打ち付ける。
「…ああ…はあ…ああ…ん…っ…」
「…君を離さない…絶対に!」
暁は大紋の手を握り締めた。
…暁の眦から再び涙が零れ落ちた。

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