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暁の星と月
第7章 愛と哀しみの円舞曲
暁の眦から流れる涙を、大紋は美しいと思った。
もっともっと泣かせてみたい。
苦痛に歪む美貌を眺めながら、彼の花筒の最奥を暴きたい。
この、類稀なる美しさと薄幸さと淫靡さを持ち合わせた稀有な青年の息の根を止めるまで、犯したい…!
…大紋の中の獣が目覚め、最早止めることはできなかった。
美しい青年…
禍々しいほどに美しく儚い青年…

ずっと…ずっと…彼だけを見てきた。
穢れのない少年から成長を見守り、自分の手で淫らな身体に作りあげた。
けれど、ずっと不安だった。
いつかはこんな風に訣別を言い出すのではないかと怯えていた。
自分の手をすり抜けようとするならば、犯して…壊して…共に死ねば良いだけだ。
…死…!
…なんと甘美な幻想だろう…。

震えながら身を強張らせる暁に囁く。
「…力を抜け、怪我をする」
暁の中に挿入ってからは馴染むまで待った。
やはり暴力紛いな性交などできない。
なぜなら…
愛しているからだ。
…誰よりも愛しい恋人だ。
自分がどうなろうとも…
本当は傷一つ付けたくない。
快感だけを与えたい。
…そうやって、何年も何年も…彼を大切にしてきたのだ。

暁は唇を噛み締め、嗚咽を堪えた。
肉体的な痛みからではない。
心が壊れそうに痛かった。

大紋の優しさが彼の身体の一部と共に、暁の体内に流れ込んできたからだ。
…春馬さんは、理不尽な別れを切り出した僕をまだこんなにも愛してくれている…
それどころか、自分を責めている…
僕に暴力を振おうとした自分を苦しいほど責めている…

責めなくて良いのに…
責められるべきは自分なのに…

暁は大紋の頬に白く華奢な手を伸ばす。
大紋こそが泣いているようだった。
仄かな笑みを浮かべる。
「…壊して…」
「…暁…」
「…僕を…壊して…貴方が僕を作りあげたのだから…」
「…暁…!」
低く呻くと、暁を抱きすくめる。
大紋の牡が体内で熱と硬さを漲らせ、抉るように攻め始める。
「…ああっ…‼︎…んっ…は…あっ…!」
暁の華奢な身体が前後に激しく揺すぶられる。
一突き毎に暁の花筒の襞が抉られ、擦られ、同じ力で引き戻される。
その間断ない力と熱とが容赦なく暁を襲う。
大紋の滾る牡が最奥に届く。
「…はあ…っ…んん…ああ…いい…っ…!」
暁の帯は解かれ、白い紋紗の着物は淫らに乱され、かろうじて白い襦袢が身体にまとわりついていた。




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