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暁の星と月
第8章 月光小夜曲
「…んっ…んん…」
風間は暁がどんなに喘いでも唇を解放してはくれなかった。
肉食動物が草食動物を食い荒らすように暁の唇を食む。
そして、器用な手つきでジャケットを脱がせながら、奥のベッドまで暁を誘う。

ベッドの広い海原に美しい青年を横たえる。
暁は手品のように一糸纏わぬ姿にさせられた。
恥ずかしさに身悶える暁を、風間は魅惑的な微笑みを浮かべながら見つめ、ゆっくりと自分の服を脱ぎ始める。
深い森のような色のジャケットを脱ぎ捨て、薄いブルーのストライプのシャツの釦を外す。
なめし革のような肌からシャツを滑らす。

風間を見つめる暁の潤んだ瞳が熱を帯びる。
…ロシア人とのクォーターの風間は、肌が白い。
しかしそれは、暁のように蒼みを帯びた白ではなく、上質な真珠のように光沢と温かみのある白だ。
細身なのに、ギリシア彫刻の彫像のような筋肉に包まれた身体…。
風間は、自然な動きでスラックスを脱ぐ。
下着を着けない彼は、そのまま生まれたままの姿になる。
暁は、ランプの柔らかな灯りに照らされた風間の牡を見て、息を呑む。
…既に兆していたそれは長大で美しい造形美を湛え、天にそそり立つかのように、存在を誇示していた。
…明らかに、大紋のそれとは違う。
…あの猛々しい牡が、自分の中に入る…。
暁の呼吸が荒くなる。
風間が暁を改めてベッドに押し倒し、己れの牡を暁の下腹部に押し付けた。
…熱く硬く脈づく牡…


「…ああ…」
思わず甘い声が漏れてしまう。
そんな自分が厭わしい…。
唇を噛みしめる暁の貌を優しく掬い上げ
「…暁は、感じやすいいい子だ…」
甘やかすように褒めてくれる。
涙ぐみながら、風間を見上げると
「…感じて…俺を…我慢しないで…。ずっと…欲しかったんだろう…?」
風間は怒張した雄々しい牡を暁の白く滑らかな双丘の狭間に擦り付ける。
「…ああ…っ…」
…熱い牡…
脈打つそれが、暁の慎ましやかにとじられた花環に擦り付けられる。
…ずっと欲しかった…
この絶対的な存在を誇る男の熱い性器を…

暁は大紋と別れてから、性的な交渉は一切していない。
同性愛者の暁は、男にしか欲情できない。
しかもそれは誰にも話せない秘密なのだ。
…夜毎、熱く火照る身体を持て余し、大紋の逞しい身体を思い出しては涙を流した。
…大紋への愛惜と…そして、男の身体を求める浅ましい自分に…だ。
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