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暁の星と月
第8章 月光小夜曲
風間は最後まで優しく、濃密に暁を愛した。
風間が堪えきれずに暁の耳朶を噛みながら
「…出すよ…君の中に…」
と囁き、そのまま暁の鼓膜に低く呻く声を残しながら肉筒の最奥に多量の熱い精を浴びせ掛けた。
風間の色気の滲む声と体内に放たれた牡液の熱さに暁は背中を仰け反らせ、痙攣しながら達した。
同時に可憐に揺れていた薄紅の花茎から白い花蜜を涙のように滴らせる。
暁の快感は長く尾を引き、余りの恍惚に咽び泣いた。
余韻に震えている中、風間のしなやかな手が暁の花茎を包み込み、残りの花蜜を絞り出すように擦り上げた。
「…んんっ……いや…ああ…っ…も…しないで…っ…ん…」
「…もっと気持ちよくなっていいんだよ…暁…」
風間は、慰撫するように暁の花茎を優しく撫でる。
彼は自分の快楽を追求するより、暁の身体に快美感を与えることが目的のような…そんな情事だった。

甘く気怠い快楽に包まれ、暁は泣きじゃくる。
久しぶりの性行為の快感は、暁の身体の隅々にまで震えるような快楽を与えた。
「可愛いね、暁…大好きだよ…」
風間は暁を優しく抱き寄せ、涙を吸い取る。
その仕草は、優しい兄のようだった。
暁は子供のように泣きながら風間に抱きついた。
暁の身体と心が温かい湯に浸かったような安堵感に包まれる。
「…ゆっくりお寝み…。可愛い暁…」
風間は暁に催眠術を掛けるように、薄い瞼にキスをする。
波紋のように広がる快楽の波に暁は身を委ね、そのまま意識を手放した。



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