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暁の星と月
第9章 ここではない何処かへ
車は滑らかに進み、間も無く北白川家の高い門扉の外に出ると、林に囲まれた道をひた走り始めた。

暁はふっと息を吐き、革張りの座席に背中を預ける。
…あっという間の失恋だったな…。
結局、月城が僕をどう思っていたのかも、聞くことはできなかった…。
自虐めいた寂しい笑みを浮かべる。

…でも、いい。
…もう、僕は恋は二度としない…。
…もう、誰にも…心を動かさない…。
…もう…二度と…
…もう…誰にも…

暁はそっと瞼を閉じる。
…月城のひやりとした手のひらの感触を忘れるように…或いは惜しむように、自分の手を強く握った…。
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