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第3章 暁の天の河

「…綺麗だ…君はどこもかしこも綺麗だよ…」
大紋は暁の儚いまでに美しい裸体を改めて見つめる。
青白く透き通るような肌、抱きしめれば砕けそうに華奢な腰、慎ましやかな淡い草叢…。
そして、ほっそりとしたまだ青い果実のような少年の花茎を大紋は愛しげに愛撫する。
「…あ…っ…んん…っ…！」
一番感じやすいところに直接的な愛撫を加えられ、暁は甘い喘ぎ声を上げ始める。
「…可愛い…暁…」
「…んんっ…は…ああ…ん…」
「気持ちいい…？」
大紋の逞しい手に握りしめられ、ゆっくりと抽送される。
「…んっ…！…ああ…っ…」
性的に奥手だった暁は、自慰をすることも稀だった。
母が碌でもない男たちの食い物にされているのを見て育ってきた暁にとって、性的行為は醜いものだと決めつけていたところがあったからだ。
だから自分の性器を愛撫する大紋を真近に見て、快感に身体を震わせながらも、申し訳なさと羞恥に消え入りそうになる。

「…や…大紋さ…そんなこと…しちゃ…だめ…」
泣きじゃくりながら首を振る暁に大紋はくちづけする。
「…春馬だ、暁…。気持ち良くなってくれ…僕は君に快楽だけを与えたいんだ…」
「…だ…め…春馬さん…汚れちゃう…」
泣きじゃくりながらいやいやをする暁に、大紋はこみ上げるような愛しさと同時に、この可憐な日蔭の花のような少年の処女性を全て奪い尽くし、我がものにして何もかも壊してしまいたいような加虐性が生まれる。
「…君が可愛すぎて…おかしくなりそうだよ…」
大紋は身体を重ね、暁の花茎を握りしめる手に力を入れる。
やわやわと握ったり、淫靡に動かしたりと緩急をつけ、愛撫を繰り返す。
暁をひたすら優しくしたい気持ちと同じくらいに彼を啼かせ、悶えるところ見たいと言う気持ちが大紋を支配する。
暁が誰にも見せない淫らな顔と痴態を見たいのだ。
それは即ち、暁の全てを掌握し、自分以外の誰も見せないようにしたいという独占欲に他ならなかった。
…礼也が決して見ることはない暁を見たい…。
自分だけが知る淫らな暁を見たい…。

大紋は暁の花茎を丹念に抽送し、彼を快楽の高みに押し上げる。
暁の桜貝のように可憐な耳朶を甘噛みしながら囁く。
「…暁…気持ちいい？」
「…んっ…いい…です…はあ…っ…ああ…ん…っ…」
初めて他人に性器を愛撫されることで湧き上がる快感に、まだ幼い暁は抗うことが出来ない。