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暁の星と月
第3章 暁の天の河
息を整える間も無く、暁は大紋に腰を抱えられ、そのほっそりとした形の良い脚を開かれる。
何をされるのか怯えた表情をした暁に、大紋は安心させるように優しく髪を撫でる。
「…大丈夫だよ、怖がらないで。僕に全てを委ねて…」
「…春馬さん…」
大紋は暁の清らかな額にキスを落とすと、一度起き上がり、ベッドサイドのテーブルの引き出しから、小瓶のようなものを取り出した。
「…それは…」
大紋は逞しい裸体を見せたまま、器用に小瓶の蓋を外し、とろりとした蜂蜜色の中身を掌に垂らす。
…異国の香油のような香りが漂った。
「…潤滑油みたいなものだ。…暁を傷つけたくないからね」
男同士が愛し合うにはこんなものが必要なのかと、緊張する一方、暁の身体を心配してきちんと準備してくれた大紋の優しさに胸を打たれる。
香油を掌で温め、暁にキスしながら囁く。
「…固くならないで。…大丈夫だから…」
そして
「…力を抜いて…」
と耳元で囁くと、香油をたっぷりつけた長い指を暁の双丘のあわいに沿って進める。
…大紋の指が止まる。
「…あ…っ…!」
「…ここで、君と僕が繋がるんだ…」
低いがやや昂りを抑えきれない声が聞こえる。
大紋の長く骨張った人差し指が暁の花蕾を探り当て、ゆっくりと進入する。
「…んんっ…!…や…あ…っ…!」
生まれて初めての感覚に、暁は思わず声を上げる。
「…力を抜いて…暁…」
「…んっ…いや…やめ…」
覚悟はしていたつもりだが、その行為の淫らさと、自分でも見たことがないようなところに大紋の指を迎え入れなくてはならない羞恥と恐怖に、怖気づく。
「…い…や…怖い…春馬さ…」
水晶のように透明な涙を零して見上げる暁に、大紋の胸は痛くなる。
しかしその憐憫の気持ちとは裏腹に、この類稀なるほどに美しく…どこか隠微な少年を自分の手で酷く啼かせ、全てを征服したいという加虐的な欲望が生まれたのだ。
「…ごめんね、暁…。どんなに君を泣かせても…君と一つになりたいんだ…ここで…」
少年の可憐な処女地である後ろ花に挿入した指をゆっくりと動かす。
「…ああっ…‼︎」
感じたことのない違和感に暁は身体を震わせる。
「…思ったより狭いな…ゆっくり慣らすからね、力を抜いて…」
「…んっ…ああ…」
綺麗な唇を噛み締めて耐えようとする暁が健気で、思わずその唇を貪らずにはいられない。
「…ああ…なんて可愛いんだ…暁…」

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