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暁の星と月
第3章 暁の天の河
「…本当にごめんね…」
露天風呂での己れの痴態を思い出し、恥じらいからベッドで俯く暁を抱きしめる。
「…結局、湯あたりさせてしまったし…」
快楽に喘いだ挙句、軽い貧血を起こした暁を慌てて部屋まで運んだのだ。
「…いいんです…。春馬さんなら…」
自分がすることなら何でも受け入れるのだと健気に言われ、暁への愛しさが溢れ出す。
それと同時に、この儚さと秘めた魔の色香を纏う稀有な美しい少年を、このまま壊すまで奪い尽くしたい加虐的な欲望にも駆られる。
大紋は溜息を吐く。
…たった1日でこんなにも翻弄されるなんて…
これから自分はどうなるのかと、空恐ろしくもなるのだ。
「…春馬さん…?」
大紋の腕の中で不安そうに美しい目を瞬かせる暁に、優しく笑って見せる。
「何か欲しいものはない?…したいこととか…。但し、今日は外に出てはいけないよ。体力を快復させなくちゃね…」
…ずっと二人で過ごそうと、頬にキスをすると暁は嬉しそうに頷いた。
そして…遠慮勝ちに口を開いた。
「…アルフレッドの様子が気になるんです。…顔を見に行きたい…」

星南学院の馬術部には、軽井沢の厩舎にも専属の馬丁もいて常に世話をしてくれるが、それでも暁は自分で世話をしたがった。
大紋はそんな暁を安心させるように笑った。
「分かったよ。僕が行ってこよう。…世話もしてくるから心配しないで」
暁はぱっと花が咲いたように笑った。
「ありがとうございます!」
大紋はその笑顔を見て、少年のようにときめく自分を感じた。
…参ったな…。僕はこの美しい少年にすっかり虜だ…。

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