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第8章 お義兄さんの好きにして

「....俺の兄貴に..」

「....う......ん」
......なっなに？

旦那は一呼吸置いて満面の笑みで言った

「手を出すなよ？」

「........................？」
........気をつけろじゃなくて......？

「蘭は、エロいからねぇー」
クックと喉を鳴らして笑う旦那


「ばっバカじゃないの！？
そんなこと、するわけないじゃないー！！」
勢いよく立ち上がったから、ガタンと椅子が倒れた

「......ぷっ...そうですかー
それを聞いて安心したよ」

いつまでも笑う旦那に弄ってなりながら、思い出していた

滅多に会わない旦那より７つ年上のお義兄さんの風貌を......

黒縁の分厚いメガネを掛けてて
目は小さめ
鼻が高かったかな

上背が高くて、ガッチリとした体格だったような....

.....ぷっ...そういや....印象的な髪型してたよね

前髪を後ろに流して....オールバック
しかも七三に別れてる

........ふっうんうん、ないない、絶対有り得ないよ

「....なに１人で納得してんの？」
旦那が顔を覗きこんでくる

「......うんん！
なんでもない！！
..お義兄さんの接待任せて
心配いらないから」
全然タイプじゃないし....
自信を持って言った