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愛してるから罪と呼ばない
第3章 真夏の花達
ゆうりは沙織を寝台に座らせて、その傍らに膝をつく。
沙織の頬や首筋を唇で触れながら、薄いドレスを押し上げる、たわわな乳房やくびれた腰を撫でていく。
「ん、はぁ……」
「側にいさせて下さい、沙織様。もし天地がひっくり返って、貴女が、あの人の側にいて少しでも心地好さを覚えられるようになっても」
「あっ、ゆうり……」
「そんな幻想、私が壊して、いつでも貴女を現実に連れ戻します」
夜が更けてゆく。沙織の体温と汗の滲んだドレスや下着を剥いでいって、そして、生まれたままの姿になった囚われの人を、より深く、深く、まさぐってゆく。
ひなびに、先に眠っているよう言い残してきて正解だった。
愛しているから罪と呼べない。あの清らかな親友の考える通り、この想いが罪なき男を追い詰めることになる罪悪でも、沙織と共に抱えられるなら悔いはない。
第3話 真夏の花達──完──