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第3章 だ

「西田さん！昨日はどこに行ってたん？」

出社して早々、更衣室で知った顔の女の子たちから質問攻めにあった。

「昨日は三浦さんが美味しいものをご馳走してくれて」
「いいなぁ～」

こんなに羨ましがられるとは思わなかったけど
「三浦さん、ヘンに誤解させたないからって女の子と2人では絶対に出かけはらへんねんで！」
と、その言葉に愛想笑いも凍った。

うわ～・・・
めんどくさい事になりそう。

「昨日は、あの後、三浦さんが西田さんと2人で出かけたって、
支社中で大騒ぎやったんやんし！」

三浦さん・・・


「西田さんには誤解されてもえぇって事？」
「えぇ！そういうことなん？」
「どんな関係なん？」

三浦さん、恨みますよ。

「いえいえ。本当に本社の話をしただけなんです。
帰りも2人でタクシーとか色っぽい話じゃなくて
サバサバと電車で帰りましたし！」
「そうなん？」
「そうなんです！」

三浦さんの可笑しそうに笑う顔が目に浮かんだ。

「合コンする話、進めてもええの？」
「もちろんです！」
「三浦さんに悪くないよね？」
「何も悪くはありません！」
「じゃぁ、進めるわ」

全く。思わぬ敵になりそうだわ！！