この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
素肌のままで
第6章 ま
目を細めて私を睨んだ。
「合コン、したい?」
「したいですよ。神戸の男性でもいいって言ったじゃないですか♪」
わざと明るく答えれば
「そうやったな」
そう言って、私に背を向けて布団にもぐりこんだ。
「ドアのカギ、は・・」
「なんもせんでえぇから、そのまま帰って」
冷たく言われたその言葉に、何も返事をする事が出来なくて
私は、そっと部屋を出た。
うん。これでいい。
あのまま三浦さんの腕の中にいたら
きっと、引き返せなくなる。
好きになって好きになって好きになって・・・
醜い自分が嫌いになる。
三浦さんに会えない時間を
三浦さんのせいにして、三浦さんを責めて、三浦さんに嫌われる。
そしてまた、自分に自信のない私になる。
そんなのはもう耐えられない。
好きになったオトコに嫌われて別れるなんて
もう耐えられない。
マンションの前で捕まえたタクシーは
一人で座ると座席が広くて泣きそうだ。
昨日のタクシーで隣にいた三浦さんはいない。
私を抱きしめてくれたあの温かさもういない。
一人のタクシーは声を殺して泣くのに、丁度良かった。
「合コン、したい?」
「したいですよ。神戸の男性でもいいって言ったじゃないですか♪」
わざと明るく答えれば
「そうやったな」
そう言って、私に背を向けて布団にもぐりこんだ。
「ドアのカギ、は・・」
「なんもせんでえぇから、そのまま帰って」
冷たく言われたその言葉に、何も返事をする事が出来なくて
私は、そっと部屋を出た。
うん。これでいい。
あのまま三浦さんの腕の中にいたら
きっと、引き返せなくなる。
好きになって好きになって好きになって・・・
醜い自分が嫌いになる。
三浦さんに会えない時間を
三浦さんのせいにして、三浦さんを責めて、三浦さんに嫌われる。
そしてまた、自分に自信のない私になる。
そんなのはもう耐えられない。
好きになったオトコに嫌われて別れるなんて
もう耐えられない。
マンションの前で捕まえたタクシーは
一人で座ると座席が広くて泣きそうだ。
昨日のタクシーで隣にいた三浦さんはいない。
私を抱きしめてくれたあの温かさもういない。
一人のタクシーは声を殺して泣くのに、丁度良かった。