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素肌のままで
第6章 ま 
翌朝、半分の後悔と半分の嬉しさが入り混じった朝を迎えた。

三浦さんに腕枕をしてもらって
後ろからぴったりと何も着ない素肌のままで抱きしめられて
土曜日の朝を迎えるなんて。

この腕が、一生私のものだったらいいのに。
恋人も夫婦もパートナーがいる人は一生浮気なんかしなきゃいいのに。
みんなみんな、死ぬまで一途ならいいのに。

でもそんな保証は・・・
どこにもなくて、誰もしてくれない。

私は、ゆっくりと、抱きしめられている腕を外して
脱ぎ散らかした服を集めた。

こんなに夢中になってエッチをしたのはどれぐらいぶりだろう。

下着を着けて、服を着て、口紅だけを付ける。

早朝だから、タクシー捕まるかな・・・
確か、マンションの前は大通りだった。

音を立てないようにそっと部屋を出て行こうとしたところで

「黙って帰るん?」

寝ていると思っていた三浦さんはすっかり起きていて
少し冷めた口調で言った。

「昨日の晩のことは真実ちゃんにとっては何でもない事やった?」

なんでもなくないから、帰るのよ。

「三浦さん」
「何?」
「合コンの日程、早く決めてくださいね」
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