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素肌のままで
第6章 ま
神戸での仕事も終わるころ
課長の前から決まっていた出張があるため、送別会は2日前に開いてもらった。
今日、定時で上がったらウイークリーマンションに帰って
少ない荷物をまとめたら、明日の新幹線で横浜に帰る。
その昼休み、女の子が慌てて食堂に入ってきて
「ね!ゴゴイチで三浦さんがシンガポールから帰って来はるねんて!」
え・・・・
「西田さんの送別会を兼ねた合コンをしよって!」
「え・・・・」
「よかったね!西田さん!」
もう、このまま会わないで横浜に帰りたい。
そんな思いは浮かれている女子たちに言い出せるはずもなく
私は逃げるのに失敗した感覚だけが身体を締め付けた。
会いたいけど会いたくない。
この矛盾した感覚をどう処理したらいいのか分からない。
こんな風に心がざわざわするのはもう嫌なのに!
やっとのことで午後の仕事をこなして
早めに、退職のあいさつ回りをする。
たった1か月だったのに
良くしてくれた人は最初の予想よりはるかに多くて
あの人にも、あの人にもと部署を回った。
海外に回ったとき、三浦さんは電話中で
そのまま私は逃げてきた。
課長の前から決まっていた出張があるため、送別会は2日前に開いてもらった。
今日、定時で上がったらウイークリーマンションに帰って
少ない荷物をまとめたら、明日の新幹線で横浜に帰る。
その昼休み、女の子が慌てて食堂に入ってきて
「ね!ゴゴイチで三浦さんがシンガポールから帰って来はるねんて!」
え・・・・
「西田さんの送別会を兼ねた合コンをしよって!」
「え・・・・」
「よかったね!西田さん!」
もう、このまま会わないで横浜に帰りたい。
そんな思いは浮かれている女子たちに言い出せるはずもなく
私は逃げるのに失敗した感覚だけが身体を締め付けた。
会いたいけど会いたくない。
この矛盾した感覚をどう処理したらいいのか分からない。
こんな風に心がざわざわするのはもう嫌なのに!
やっとのことで午後の仕事をこなして
早めに、退職のあいさつ回りをする。
たった1か月だったのに
良くしてくれた人は最初の予想よりはるかに多くて
あの人にも、あの人にもと部署を回った。
海外に回ったとき、三浦さんは電話中で
そのまま私は逃げてきた。