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素肌のままで
第6章 ま 
仕事を終えて、三浦さんが予約してくれたお店に向かうと
すでに三浦さん以外の男性は来ていて
三浦さんは出張の報告で遅れるという。

女の子たちのあからさまな落胆に可笑しくなって
三浦さんに会うという緊張が少し溶けた。

乾杯をして、知っている顔も知らない顔も自己紹介して

「今度ゆっくり旅行で神戸においでよ。俺らが案内するし」

そんな風に話が弾みだしたころ、
お店のドアが急に開いて風が店内に吹き込んだ。

それと同時にカランとドアベルが小さく鳴って
冷たい風と共に三浦さんが入ってきた。

「ごめん、遅なった」

急いできたのか、着くなりネクタイを緩める。

外は寒いのかコートにまとわりついてきた空気はひんやりした。

「遅いですよ。三浦さん!」

女の子たちの黄色い声に、優しい顔で笑いながら片手でそれを遮った。

「ホンマごめん」

「三浦さんの席、こっちですよ!」
女の子が用意したその席を一瞬見て
そのあと、スッと迷いもなく私を見つめた。
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