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素肌のままで
第2章 は
「で?本社の誰の話が聞きたいんですか?」
「え?」

三浦さんは「2人で歓迎会しよ」と
神戸牛を食べに連れて来てくれた。
私も神戸にいる間に1度は食べようと思っていたけど。

こんな顔見知りぐらいの女子にポンと奢っちゃうのね。
いいなぁ~高給取り。

エリート君と結婚したいよぅ。

「本社の人の近況を聞きたいって言ってませんでした?」
「あ、ぁ。あんなん方便やし」
「・・・・三浦さんって本社の伊藤さんの時も思いましたけど
スッと悪知恵の働く人ですよね~」
「それって褒めてる?」

明らかに嫌味なのに小さく笑って私が美味しそうに食べる姿を眺めている。

「褒めてますよ~。悪知恵の働く人じゃないとエリートにはなれないのかな~って」

じっと見つめられて本来なら居心地が悪いだろうけど
別に男性と意識していないオトコになら、いくら見つめられても平気だ。

「で?何か話があるんですか?」

いくら高給取りだからってこんな高いものをポンと奢ってくれるのは裏があるんだろう。

「特にはないけど?久しぶりに真実ちゃんとご飯が食べたかった、ってだけ」
「そうですか・・・」
「ホンマ美味しそうに食べるなぁ」

そう言って私が食べる姿を嬉しそうに眺める。

「本当に美味しいですもん」

三浦さん相手じゃ、気どって食べる必要もないから気が楽だし。
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