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契約的束縛・誘惑なる秘密
第7章 ミュンヘン-過去の遺恨
「なんで俺がこれなんだよっ!!」
「似合ってますよ宮野‥‥くすっ‥‥」
「ああ似合う似合う‥‥くくく‥‥」
「仁科ぁぁーーっ!!」
貸し服屋に入ったのは良いんだけど店はドイツ語、そこで仁科が交渉したんだけど、本郷さんと仁科はナチの軍服、なのに俺は貴族‥‥しかもお坊ちゃん用、どうしてだよっ!
「仕方が無いでしょう、サイズが合う軍服が無かったんですから」
「だからってこれは無いだろ!」
「残りがこれしか無いと店主が言いまして‥‥
良いじゃないですか仮装ですし」
「十分仮装だと思うぞ俺も」
「だーーっ!
絶対美波も笑うーーー!!」
誰か俺の気持ち分かってくれっ!
美波に‥‥美波に子供っぽいって言われるのが一番嫌だ俺。
泣く泣く貸し服屋から出た俺、近くで待っていた美波は俺達を見て驚き顔をしてる、やっぱり俺ってお子様?
「みんな凄いです‥‥
本郷さんと仁科さんの軍服姿格好良いですね、宮野さんは本当に貴族のお坊っちゃまな感じで‥‥可愛い」
「か‥‥可愛い、本当?本当??」
子供っぽいじゃ無くて可愛い‥
美波の一言で救われたかも俺、美波に可愛いって言われるのは好きだなあ。