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契約的束縛・誘惑なる秘密
第7章 ミュンヘン-過去の遺恨
「連れて歩きたいくらい可愛いです宮野さん」
「‥‥ん?
それって‥‥‥」
もしかして‥‥もしかして俺って美波の犬扱い!?
嫌じゃないけどさ、めちゃめちゃ心境複雑じゃん。
「えっ?
何か違った私??」
「違わないけど‥‥
あーーいいや、出店も沢山あるし見て回ろうよ美波ぃー」
「良いですよ宮野さん」
「やれやれ、私達は2人の護衛ですかね?」
「だろうな、一応軍服だそうなるだろう」
やった美波を独り占め!
俺と美波が並んで歩き、その後ろから本郷さんと仁科、めっちゃ良い感じ‥
ほら、色々と仁科に美波を取られっぱなしだしさ、今日くらい良いじゃん。
∞∞∞∞∞
「すっかり子守りですねこれは‥」
「たまには良いんじゃないか?
宮野のああも楽しそうなのも、あまり見ない」
「美波も‥‥ですか‥‥‥
ドイツに来てから調教師と学習ばかり、普通に笑っている事が少なかったんです」
『みんなを守る為』
その思いが強く、ドイツに居城に着いてから美波は知識の伝達や、ルークからの格闘指導などに夢中になり、日本に居た頃のように笑わなくなっていた。
無くしたものは大きい、それはよく分かっている、主催を無くし美波がどれほど嘆いたのかも‥
ですから‥‥こうして楽しそうに笑う美波を止められない。