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契約的束縛・誘惑なる秘密
第7章 ミュンヘン-過去の遺恨


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「宮野さん、それも食べるの?」


「旨そうじゃん、ドイツってお菓子がめちゃ豊富、王道のバウムクーヘンも良いけどケーキも‥‥」


「アイスクリームも人気高いし、アーモンドを練り込んだマルチパンは歩きながら食べられるよ?」


「あーーっ!
どれも捨てがたい」


こんな時の宮野さんって本当にお子様モード、だけど食べ物に五月蝿いのも宮野さん‥
露店を回って回って、最後に選んだのはバウムクーヘンとカップアイス、アイスを浸けて食べるんだって。



「‥‥??
あれ‥‥仁科さんは?」


「ん?
途中で呆れて離れたぞ、何処かで休んでいるんじゃないか??」


「??
‥‥‥変ね‥‥‥」


仁科さんが私から離れる?
それは絶対にあり得ないと思う‥
どんな事でも必ず付き合う、それが仁科さん。


なのに私達から仁科さんは離れた、それは何かあった証拠だよ、早く見付けなくちゃ!



"‥‥ゾクッ‥‥"


「‥‥‥えっ??」


「「美波??」」


今の‥‥躰に走ったゾクッとした感覚、これ怒りの感情‥‥仁科さんの怒りの感情!
私と仁科さんは共鳴する、喜怒哀楽大きな感情の変化があれば相手に伝わるの。


そして今感じたのは‥‥‥怒り‥‥‥
誰かが仁科さんを怒らせた、これ不味いよ!!


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