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契約的束縛・誘惑なる秘密
第7章 ミュンヘン-過去の遺恨
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「‥‥‥なみ‥‥‥美波」
「あ、はい本郷さん?」
あのイベントがあった日から数日‥
リンリーの調教も本格的に始まり、今日は仁科さんと宮野さんが組んで調教師をやっている。
残され組の私と本郷さんは、アパートで待機‥‥仁科さんにあまり単独行動はして欲しく無いと言われたせいもあるんだけど。
「どうしたボーっとして‥‥」
「そう?
ボーっとしていたかな私」
本郷さんにこう言われても、考えるなという方がムリでしょう‥
あの時、仁科さんが考えさせて欲しいと言ってから、あの話は一切無いの。
その仁科さんも時々難しい顔していて、口止めされている私はどうして良いのか‥‥そんな事ばかり、だからボーっとしていると言われるんだよね。
「なあ美波、やはりこの間なにかあったんじゃないか?」
「‥‥大した事は無かったよ本郷さん」
「その割にはあれからおかしいぞ、美波も仁科も」
今日は2人はアパートに戻って来ないから、本郷さんと一緒に夕食作り‥‥の最中‥
パスタにサラダそれにスープとシンプルなメニューだけど、私がボーっとしていたせいで茹で時間長かったかも。
「‥‥なんて言えば良いのかな‥‥
仁科さんが少し考えたいと言うんだから私からは‥‥それに仁科さんの個人的な問題に近いらしいですし‥‥」