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契約的束縛・誘惑なる秘密
第7章 ミュンヘン-過去の遺恨
「・・納得していない顔だぞ美波」
「納得はしていないとは思う‥
仁科さんって、何でも1人で抱え込むから」
それには、やれやれという顔の本郷さん、私変な事言った??
「‥‥パートナーなんだろ、仁科に一番近いのは美波お前なんだ‥
そんな美波が悩むと、仁科も悩むぞ?」
「それは‥‥私はなりたて盟主だから、仁科さんとは経験値が違い過ぎる‥
幾ら仁科さんに教えてもらっても、経験値の差は埋まらない」
「それは仕方が無い事だ、仁科の奴は無駄に長生きだからな‥
だがな仁科は仁科、美波は美波、同じじゃないんだ、それを間違えるなよ?」
「‥‥うん‥‥」
も‥‥もしかして本郷さん私を励ましてくれてる?
数日考え込むのが多かった‥‥のは、みんなにバレているよね、他の誰よりもこの3人は私を見てくれているから。
分かってる、3人の私に対する思い‥‥
私の3人に対する思い‥‥
私ったらバタバタしていて少し忘れていたかも‥‥
考えなくてはいけない事は、外の事じゃなくてこの私を大切にしてくれる3人の男の事、私は私‥‥でしょう?
「ごめんなさい」
「美波?」
「あの日の事は仁科さんに任せます、考えると言ったんだから、きっと何か答えを出してくれる、私が考えても答えなんて出ないよね本郷さん?」