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契約的束縛・誘惑なる秘密
第7章 ミュンヘン-過去の遺恨
「分かってくれればそれで良い、美波も1人で溜め込むからな‥
‥‥‥少しは俺達を信用しろ」
「してるよ誰よりも‥‥」
ちょっと手を止めて、私は本郷さんの後ろに回り、その広く逞しい背中に手と顔を付けて見た‥
あたたかい躰‥‥前に基礎体温が高いなんて言っていたけれど、本郷さんのあたたかさは私を安心させてくれる。
「・・・美波・・・
あまり触れられると・・・」
「‥‥‥えっ??」
くるっと本郷さんが振り返り、私は本郷さんの腕の中‥
それも少しキツく抱き締められる私。
「・・どれだけ触れたいのを我慢していると思っている?
1年以上美波に触れられ無かったんだ、触れられると理性の枷が外れそうなんだ」
「あっ‥‥うん良いよ‥‥
私はみんなのモノだもの‥‥」
「違う、俺達が美波のモノだ‥
俺も美波以外欲しくは無い‥‥1年以上調教師をやりながらも女っ気無しなんだっ!」
「‥‥‥あっ‥‥‥」
言った本郷さんの方が横を向いて照れた‥
調教師以外の事は、真面目で純粋な本郷さん、こんな事も私だから言ってくれるのも分かっているよ。
だから私は‥‥本郷さんの厚い胸板から抜け出し、爪先立ちで本郷さんの唇にキスをする‥
そうすれば応えてくれる本郷さんの唇。