この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第7章 ミュンヘン-過去の遺恨
啄むようなキスの繰り返しから、私の唇を丁寧に舌でなぞる本郷さんの仕草、思わず唇を開いたらスルッと本郷さんの舌が忍び込んで来た。
「‥‥‥んっ‥‥本郷‥‥さん‥‥‥」
「チュッ‥‥じゅるっ‥‥‥」
何も言わず、ただお互いの唇を舌を確め合い、キスはより一層深くなっていく‥
大きな本郷さんの舌が私の舌を絡み取り、それでもまだ足りなそうに口内の奥に伸びて来る舌。
そんな本郷さんの舌の中で、必死に本郷さんを感じようと私の舌も動く‥
激しくは無いけれど、求めてやまないと言わんばかりのキス‥‥つい夢中になってしまうと思いきや‥‥‥
「んんっ‥‥‥ああーっお鍋!?」
「ん?
ああ忘れていた」
揃って苦笑いをしながらも、本郷さんは片腕で私を抱き締めながら躰を捻り、吹き零れるコンロの火を止めてくれた‥
料理中に何をやってるのよ私達。
「すまん、止まりそうも無い」
「・・えっ?・・きゃっっ!!」
すまなそうに謝り、首筋に唇を這わせたと思ったら、本郷さんにヒョイと抱き上げられてしまった私‥
ほ‥‥本郷さん料理は!?
「相変わらず美波の躰は軽いな」
「軽く無いです‥‥」
そのまま料理など無かったようにリビングを歩く本郷さん、そして連れて来られたのは、本郷さんに割り当てられた部屋の中。