この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第8章 2人の盟主国外へ‥‥
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
仁科さんがルークを伴ってアパートに戻って来たんだけど、なんだろう‥‥雰囲気が少し違う‥
やっぱり仁科さん何か考えてる、それは分かるよ。
「少し良いですか?
本郷さん宮野、そして美波も‥‥」
「どうした仁科?」
「仁科ぁ?」
「‥‥仁科さん‥‥」
それぞれリビングの椅子やソファーに座り、急な仁科さんの呼び掛けに不思議顔‥
私は何となく分かってる、夕方にはと言って朝出て行ったんだから。
「話‥‥ですよね仁科さん?」
「「話??」」
「ええ朝言った通りに‥
私の個人的な事に近いのですが、この間のイベントの時、少々不味い人物に会いました」
「不味い?仁科がか??」
「敵無しじゃね仁科の場合」
「神様じゃあるまいし、私は何でも出来る訳ではありません宮野、私が持っているのは自然を操る力と人並み外れた身体能力だけです‥
はあ‥‥話が反れました‥‥
簡潔に言えば、その人物は私を狙っていて、一緒に行動している美波に目を付けています‥‥私を捕まえる餌の為に‥」
「ちょっと待て、仁科を捕まえる為に美波?」
「美波捕まる?」
「捕まらないです宮野さん」
だからあの時、あの男は私を捕まえに掛かった、私の方が逃げたけど‥
あれは仁科さんを捕まえる為だったんだ。