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契約的束縛・誘惑なる秘密
第8章 2人の盟主国外へ‥‥
「今の私はそんなに弱くないのに、仁科さんが此処まで言うなんて、余程相手を警戒しているそう思うから‥
ルークが一言も話さないという事は、それを理解して同意しているから‥
だから‥‥私が気になるの、思っている以上に大変な事じゃないかって、私はそれを確かめなければならないんじゃないかって」
私の正直な気持ち、みんなと一緒に居たいのは山々だよ、でもそれには問題を解決しなければ始まらない。
仁科さんの感情に引き摺られているのは多分にあるかも知れない、それでも私は気になった事を確かめたいの、仁科さんが言う事実を、私自身の目で‥‥
∞∞∞∞∞
「・・・・・・・」
本郷さんと宮野さんは私の説得に渋々ながらも頷いてくれた、そして仁科さんは今回は下見程度で、準備と日本への手回しを優先し、直接的に首は突っ込まないとも言っていた。
『それこそ手を出す時は全員一緒です』
それが仁科さんの意思、個人的に近いと言っていたのに全員一緒と言うなんて‥
仁科さんも少し変わったよ?
前は1人で抱え込んだのに、自分の事でも全員一緒と言ってくれる、私達を心の中に入れてくれる。
知識の共有で仁科さんの記憶は見たけれど、こんなにも相手を信用しているのは殆ど無い、唯一あったのはルークとのやり取りだけ。