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契約的束縛・誘惑なる秘密
第8章 2人の盟主国外へ‥‥
どうしても行かなければいけない、そんな思いに駆られたのは確か、それが何故と聞かれると答えには困る‥‥それは直感的だから。
「・・図らずとも過去の私がやってしまった事、美波に責任は無いというのに、私と一緒に行動していたそれだけで・・」
「それは仕方が無いよ、本当に仁科さんと一緒に行動していたんだし、そう見られても変じゃないでしょう?」
「‥‥ですが‥‥
やっと集まれた、それが美波の夢だった筈です」
仁科さん、本郷さん、宮野さん、そして私、4人揃うのがこの1年私の夢‥
でもね夢が叶っただけで、私は‥‥私達はまだ日本に戻ってすらいない、日本でが私達の最大の夢。
「仁科さん言いましたよね?
香港で日本にも手を回すと‥‥
集まっただけじゃ夢は終わらないんです、日本で‥‥日本で前のように調教師をやらなければ、夢は終わらないと思う」
そう、ドイツに集まっただけじゃダメなの、此処で調教師をしていても意味は少ない、日本で元のように調教師をして始めて夢と願いが叶う‥‥私の考えは違う?
「その為に一時的でも離れて美波は辛くないですか?
それに香港はドイツのように治安が良いとは言えません、それでも良いんですか??」
「そこまで弱くないのは、仁科さんが一番知っていると思います‥
私は仁科さんのパートナーでしょう?」