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契約的束縛・誘惑なる秘密
第8章 2人の盟主国外へ‥‥
「‥‥‥ん‥‥‥」
仁科さんの手が私の頬に触れ、手と唇のぬくもりが私を包む‥
1年以上繰り返して来た仁科さんとのキス、私と仁科さんが安心する為のキス。
‥‥と、思ったのだけど‥‥
「‥‥‥えっ??」
そのまま仁科さんにベッドに押し倒されてしまった、予告無い仁科さんのこんな行動は珍しいんだよ?
ちょっとだけ驚いて仁科さんを見詰めれば、優しく笑う仁科さんの瞳。
「一緒に寝ようと思っただけなんですが‥‥
それだけでは足りませんか美波?」
「‥‥んっっ‥‥」
頬に触れていた手が離れ、今度は首から耳へ‥‥仁科さん絶対にわざとだ!
「私は何時でも美波が欲しい‥
私の全てを受け入れてくれるのは美波だけ‥‥美波‥‥」
「‥‥仁科さん私‥‥」
手が唇に変わる‥‥
首筋を這い耳朶を啄み、その甘く巧みな仁科さんの唇に負けるのは私。
「美波が欲しい‥‥良いですか?」
「良いよ‥‥悠人‥‥」
2人の時だけの呼び方、本郷さん達が来てからは仁科さん呼びに戻したけれど、私はずっと悠人と呼んでいた、それが自然の成り行きだったから。