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契約的束縛・誘惑なる秘密
第9章 香港ーまさかの出逢い
私が思っている事なんて、向こうが分かる訳も無く、昨日クラブに居たワン・レンという人が、足を引き摺りながらも2階から降りて来た。
タイランさんが言った通り、手加減はしてくれたんだね、それは良かったとは思う‥
でも裏社会なんだからケジメは必要で、この程度で済んだだけマシとも思ってしまう。
「‥‥おいっ!
助けてやったんだ、礼くらい言ったらどうだ?」
「は?
‥‥‥あっ‥‥‥」
つい思い出に引き摺られて‥‥
ウードゥという人が、私の至近距離まで近付いていた事にすら気付いていなかったみたい、それに本当に助けて貰ったんだから、お礼を言うのは当たり前。
「あの‥‥‥
助けて頂いてありがとうございます」
「??
思ったより綺麗な声してんな」
「えっ‥‥あっ‥‥」
急に顎を掴まれ、この人の目線に合うよう上を見させされて‥‥
その瞳は‥‥悪戯な瞳、好奇心?そんな感じを受ける。
「へぇーグリーンアイな外国人か?
予想以上に良いものを拾ったぜ、どうだ助けてやった礼は、あんたの躰で良いぞ」
「‥‥‥‥‥‥‥」
‥‥‥はっ??
何言ってるのこの人?
助けたお礼が私の躰って、先程の男達と変わらないじゃない!!