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契約的束縛・誘惑なる秘密
第10章 ドイツー久し振りの堕ち技



確かに主宰は、性格がバラバラな俺達3人を選んだ‥
主宰を含めて4人、性格も性癖も全く違うからこそ、どんな調教にでも対応し的確な役割分担。


その裏で主宰はどれだけ人選に時間を掛けたのか?
俺達では計り知れないものがある。



「・・人誰でも多少は心に傷があるもの、自分も仁科様も何も無い訳じゃない」


「あんたにもあるのかルーク?」


個人的な事に口を挟むのは珍しい、ルークという男はこの手はスルーするものと思っていたが、どうやら俺の思い違いだったよう。



「‥‥ある‥‥
人より長い人生だ、傷くらいあって当たり前‥‥
そして自分よりも更に長い人生の仁科様、その傷は一生なんだろう」


「考えて見ればさ、ルークも仁科も幾つな訳?」


「聞いていないのか‥‥
自分で120年ほど、仁科様は‥‥1000年以上は生きていらっしゃる、とは言え中300年以上は眠っておられた」


「「眠る??」」


ルークの謎の言葉に口を揃える俺と宮野、300年以上眠っていた?仁科が??



「・・先代盟主が次代の強力な盟主を作る為に、最後になる仁科様を遺物の中に封じ、以降数百年盟主は眠り不在‥
"空座の時"と呼ばれる盟主不在の時期があり、仁科様がお目覚めになられたのは1800年代中盤から後半、それからずっと1人で盟主をされていた」


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