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契約的束縛・誘惑なる秘密
第11章 香港ー裏社会という場所
もう何度こうした空振りをしているのだろう、ツインドラゴンに与していてもカイザーの顔を知る者は居ない‥‥まあ人の事は言えませんが。
数少ない当たりといえば、幹部数名の顔と名前が出て来た程度‥‥
リン・リンフォン、ソン・ユウウン
他にもう1人存在するようだが、記憶にあった者は無し、後はその下に当たる者‥‥それだけ。
(意外に幹部クラスが少なく、その幹部から直接指示があるであろう人物も少ない‥
ツインドラゴン自体は、そこそこに大きな組織だというのに変ですね)
幹部3、そして管理者とよばれる者が4、これがツインドラゴン内で本当に実力を持った者達‥
それなのに、こうしてしらみ潰しに当たっても、この7名には当たらず。
「何処かで方向性を間違っているんですかね私は??」
ツインドラゴンが拠点にしている場所に間違いはないのだが、核心的な事には出会さない‥
イェンフゥイが調べたあのファイル以外の場所、そんな事も考えられる。
どちらにせよ可能性の問題、もう一度ファイルを初めから見た方が良いのかも知れず、私としても次策が浮かばない。
「・・・っっ!!」
人の気配!
この場所に来る人間??
咄嗟に窓から外に出て様子を窺う、関係の無い人間まで巻き込む気はあまり無いので。