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契約的束縛・誘惑なる秘密
第3章 男達との再会ー本郷ー



(・・・
こんなものだろう・・・)


縄と火で揺れ動く女を眺め、背徳感と己の暗い欲望に喜ぶ客‥
この後は好きにすれば良い、此処では調教師がショーで女を犯すのも"アリ"だが、俺はどうしてもその気にならない。



「蝋燭から考えて時間は10分ちょっとだ、後は何時も通りで頼んだ」


「分かりました本郷」


組んでショーに出ていた他の調教師に後を頼み、俺は舞台から降りてしまう‥
緊縛師としてなら此処までが俺の仕事であり、残りは調教師の仕事になるから俺は降りる方を選んだ。



(・・やっている事は変わらないんだけどな、俺の気分か?
どうしても最後までは気乗りがしない)


何がなんでもヤれと命令されればヤるだろうが、ジルドは俺にそこまで命令した事は一度も無い‥‥理由は聞かれたが。



      『願掛け』


それが俺がジルドに答えた理由‥
日本に戻れるまで女をヤる気がしない、俺はそう答え‥‥そして誤魔化した。


本当に抱きたいのは1人だけ‥
調教師の俺が贅沢な話を言っているのは分かっているが、緊縛でも調教でも興奮こそすれ本気で欲情しヤりたいとは思わなくなってしまったのだから仕方ない。



(どうしているんだろうな・・・・・美波は・・・・・)


思うのは日本の事と美波の事‥
宮野の話はタンザニアに来てから軽く入って来たが、美波と仁科の話は何1つ分からない。


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