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契約的束縛・誘惑なる秘密
第3章 男達との再会ー本郷ー
宮野とは違い、美波と仁科は特殊な存在それは分かっている‥
Cross selsの頂点である盟主という存在であり、本来だったら俺みたいな無階級では一生無縁な存在。
だが美波も仁科も俺の近くに居た‥‥日本で、全員同じ調教師として‥
あの頃が偽りだとは思わない、そして仁科は必ず俺達全員を集め日本に戻ると断言した。
だから俺はタンザニアでこうして待っている、俺の足りない実戦経験を積みながら、仁科が連絡を寄越す事を待って。
∞∞∞∞∞
「・・・本郷です・・・」
「ご苦労様、今日も評判が良いわよ‥
緊縛を出来るのは本郷しか居ないから、お客は本郷の縄技に釘付け、日本独自の文化だなんて勿体ないわ」
「日本でなくとも、緊縛を趣味と研究している者はいます‥
魅せられるのは世界共通、日本人以外の緊縛師が居ると俺は思う」
先ほど呼ばれたので、ジルドの部屋に寄ったら緊縛の話か‥
教えないか、そう言うジルドの話を俺は断っていて、事ある度にこの話を蒸し返す。
簡単に緊縛師は育たない、俺だって何年掛かったやら‥
先が不透明なだけに、年数が掛かるものはなるべく断るようにして来た。
「そうやって1年以上はぐらかされたのよね本郷に、でも理由がある‥‥だから深く追及しなかったけど、今回は別よ」
「別??」