この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
「今日は1人なんですか?」
「あ?
はぐれたんだ地下クラブでな、それで当てもなく歩いていたら、見付けた訳‥
にしても偶然ってあるもんだ」
「本当ーっに偶然!」
なんで考えていたら出逢うのよ‥
個人的に逢いたく無い人ナンバーワンなのにもう!
「おいおい、まだこの間の事怒っているのかよ」
「当たり前です!」
「良い女は早いうちに口説くもんだ」
何それ??
もう呆れるより脱力感いっぱい、私の人生それとなく色々あったけど、こんな人は初めて‥
香港の人って、みんなこうして手が早い?
「・・・なあ・・・」
「な‥‥何??」
「それテイクアウトだろ、飯食って無いのか?」
「えっ?
ああ‥‥今日は早めに入れと言われていたから、夕食抜きだった」
「テイクアウトじゃ不味い不味い、香港の外から来たんだろ、旨い店教えてやるよ」
「へっ?
えぇーーー!?」
いきなり手を掴まれて強引に歩き出しちゃった、あの‥‥私の意思は!?
∞∞∞∞∞
連れて来られたのは、同じ九龍の男人街のかなり奥、こんな場所に屋台とは思ったよ、でも意外に良い匂いがするの。
「観光客より地元向けだ、その代わり味は保証してやるぜ?」
「‥‥‥はあ‥‥‥」
最早私は抵抗する意思も無し、ウードゥ‥‥さんに誘われ、大人しくテーブルに座った。