この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
オススメという肉料理、その中から鶏肉をチョイス‥
北京ダックに似ているけど、もっと市民用に簡単にした物、でも別皿にあるタレは拘っているみたい。
「‥‥‥‥美味しい‥‥‥‥」
「だろ?」
えっ?えっ??
シンプルなのに、私が香港に来てから一番美味しい味、地元密着の店は味に五月蝿い人がやって来ると言うけれど本当だね。
鶏肉の他に豚肉を煮込んだ物、揚げた物、餡掛け風、後軽くお粥に点心数種類‥
どれを食べても美味しい、少し食べ過ぎとは思うけど箸が止まらないのよ。
「‥‥‥ウードゥさんは何時もこの店で?」
「あ?
ああ、作るって言葉がねぇからな、ほぼ毎日この店だ、他は不味くて食べる気にもなりやしねえ」
「他も美味しいと思ったけど‥‥」
「観光客だったらなー
一度食べるんだったら旨いだろうよ、だがな毎日となると好みも味も分かれるってもんだ‥
それを考えれば、此処のオッチャンは多種多様に出してくれる、飽きないのはそのせいさ」
「‥‥‥なるほど‥‥‥」
一番初め、ただの軽い男‥‥そのイメージしか無かったけど、こうして話をして見ると意外に理屈は合ってる‥
簡単に女を口説くのは問題あるけれど、それ以外は口は悪いが良い兄貴分‥‥そんな印象も受けてしまう。