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契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
(っっ!!
な‥‥なんで私ほだされてるの?
ちょっと美味しい店を教えて貰っただけじゃない!)
路地裏の事、忘れていませんからね?
助けたかと思えば、直ぐ口説いてキスまでするし、簡単にお持ち帰りしようとしたし‥‥‥
(あれ‥‥
私今普通感覚‥‥)
約2年の間、普通とは違う生活、違う世界に居た私なのに、この人とこうして居ると、Cross sels(クロスシールズ)に関わる前に戻った感覚。
戻れない事は分かってる、そして大切な人達の為にも戻る気なんて無い‥
でも‥‥ずっと忘れていた普通、本当はこうだったんだよね私の人生って。
アパレルで売り子して、少し良い男に声を掛けられ付き合って別れての繰り返し‥
今考えれば、人から良い目で見られたかった、優越感に浸っていたかった、そんなちっぽけな普通だった頃の私。
「なーに考えてんだよサザンクロス?
飯が旨すぎて感動中か??
しっかしショーとは別人だなお前」
「ご飯は‥‥凄く美味しいです‥‥
ショーは‥‥あれはプレイスタイルを確立しなくちゃダメで、色々教えて貰って今のに落ち着いた‥‥そんな感じ‥‥」
「平気で男を食い物にする女調教師かよ」