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契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
「それでも内と外では随分違う」
「考えておきます」
これで漸く解放されたけど、私がCross selsの内部事情を話して良いの?
今の状態になってから、色々な事を覚えた私、言って良い事と不味い事はある、それは理解しているつもり。
∞∞∞∞∞
「しっかし、あのオッチャンが人に頼み事をするとはなあ、俺でさえ初めて聞いたぜ」
「普段はしないんですか?」
美味しいご飯を奢って貰い、ついでに店主さんの話を聞いた後、私とウードゥさんは表通りに出る為に裏道散策。
「俺が知ってる限りじゃ、見た事も聞いた事もねえぜ‥
‥‥それだけ切羽詰まっているってか?」
「‥‥‥上が睨み合うと実害は下に向かう、それは表も裏も変わらないの‥
‥‥‥こんな筈じゃ無かったのに‥‥」
「何か言ったかサザンクロス?」
「‥‥うんん‥‥」
最初の目的は探りだけだったのに、話はドンドンと大きくなってゆく‥
私は‥‥争いたい訳じゃ無い、それは向こうが手を出すんだったら相手はするけど、私から誰かを傷付けるのは、今でも好きになれない。
(仁科さんに言われた、私は守る方だと‥‥)
仁科さんが攻撃だったら私は防御、これで2人のバランスが取れているのよ‥
私の力は守る方に良く働く、誰かを守る方が私は良い。