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契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
「・・・・・・・」
記憶を見ようとロウレンに近付こうとしたのに、意外な人に私は止められた‥
此処に‥‥香港に居る筈が無い‥‥彼に‥‥‥
「ダメっ!!
ミナミっダメだよっっ!!!」
「・・アリ・・アン・・??」
「お願い心落ち着けて冷静になって!
怒りの感情はダメ、普通に戻ってミナミ!!」
「‥‥‥普通‥‥‥」
‥‥‥私‥‥‥
‥‥‥怒りのあまりに‥‥‥
それに居る筈の無いアリアンロット‥
本部遺跡の遺物そのもので、遺物の意思が具現化した姿、子供姿は本人の意思でこうしてる。
「アリアン‥‥私‥‥‥」
「正気に戻ったミナミ?」
私にすがるように、くっついているアリアン、その顔はやっと安心したような顔‥
そう、私は怒りに任せて力を使ってしまったんだ、冷たい盟主の心で。
「私また暴走した‥‥
あれほど悠人に言われていたのに、こんなにも人を‥‥殺したんだね‥‥」
やってはいけない事をやってしまったんだ私、幾ら傷付けられ、あの言葉を聞いて怒りを感じたからって、一番やってはいけない事なのに、なんて言えば良いの。
「‥‥ミナミ‥‥
心を悪魔にしちゃダメ、ミナミは天使なんだよ、そうユウトも望んでいるんだよ‥
ドイツから出る前、ユウトは僕に頼んだんだ、もしもの場合があったらミナミを守って欲しいって‥‥だから僕が来た」