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契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
「‥‥私が言えた事じゃ無いけれど、もっと自分を大切にした方が良いと思う‥‥
ウードゥさんの年だったら、定職に就いて結婚も考えられるでしょう?」
「・・色んな意味で空っぽの俺に大切なもんなんざ無い・・
定職?結婚??
・・・無理なんだよ俺にゃな・・・」
「??
‥‥キャッ!?」
急にウードゥさんが動いたと思えば、腕を強く引かれ、私はソファーに組引かれていた‥‥
私の上にはウードゥさん、でもその瞳は‥‥何も写していないような瞳をしているの。
「まさかの可能性‥‥か‥‥」
「んっっ!」
そのままウードゥさんにキスされる‥
強引に割り込み絡まる舌、なのに荒々しさは最初だけで、じっくり味わうような優しいキス‥‥こんなのズルい‥‥
「んんっ‥‥ウードゥさん!!」
「頼むから‥‥少しだけ好きにさせてくれ‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥」
弱々しくそんな言葉を言われたら、私は抵抗出来なくなる、どうしてこんな時だけ弱気なのよ‥‥どうして‥‥
「んっあぁ‥‥」
「良い声で鳴く、耳に心地良い響き‥‥」
唇を離し首筋に舌が這う‥‥
痕を付けるようなキツさじゃ無い、小鳥が啄むような、くすぐったいような柔らかいタッチ‥
その触れるか触れないかの感覚に、躰がゾクッとしてしまう。