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契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
もしも俺に記憶があったら‥‥
サザンクロスの言う通りかも知れねえ、普通に働き結婚しという平凡な人生、面白くも無い人生とも言うな。
「裏社会が良いとは言わない、綺麗事だけでは済まないもの‥‥
でもね、そこで出来た仲間は?
ロンチャンさんとレンさんだったよね、大切な仲間じゃないのウードゥさん」
「レンとロンチャンか‥‥
確かに仲間だが、どちらも何か隠してやがる、揃って日中は殆ど連絡が付かねえ‥
仕事‥‥とロンチャンは言うが、どんな仕事をしているかすら俺は知らん、その程度の関係なんだ」
ロンチャンは日中全く連絡が取れず、レンも出たり出なかったり‥
それに関して聞く事も、向こうが話す事も無く、何時もそのまま街に繰り出していた。
「本当の仲間は簡単には出来ないもの‥
互いに信用し、互いの事を良く話し、理解し合って漸く仲間と呼べるようになる‥
私がそうだった、初めは信用出来る人達じゃ無いと思い、でも途中から良く話を聞くようになって、お互いを理解した上で大切な仲間だと思うようになっていった」
「居るんだな大切な仲間が‥‥」
「居る‥‥数は少いかも知れないけど、一生一緒に居ても良いと思える仲間‥‥
みんな心に傷を持っているけれど、集まれば誰よりも強い‥‥私の一番大切な仲間達」