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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
∞∞∞∞∞
「ほら起きろっ!」
ちっ、少々の蹴りでは最早起きる気力も無いか‥
傷付けようが、骨を折ろうが、決して口を割らないこの男。
その男気は認めてやる、この俺が直々に尋問してやったというのに、媚びる事も堕ちる事も良しとしない根性は賞賛してやる。
「起きろと言っている!!」
腹目掛けて足蹴り一発!
漸く意識を取り戻したか、手間を掛けさせやがって。
「・・・くっっ・・・」
「お目覚めかイェンフゥイ?
お前を探し回り、この俺の手駒を潰す奴を拝もうと思ってな、わざわざ此処まで連れて来てやったんだ、感謝する事だな」
「・・・・・カイ・・・ザー・・・・・」
意識は戻ったが動く気力すら無し、無造作にコンクリートに転がるリュー・イェンフゥイ、これはこれで見物だ‥
香港Cross selsトップが、雑魚のように這いつくばっているんだからな‥‥くくく‥‥
「・・カイザー様、侵入者は階段から登っているようです・・」
「そうか、監視カメラを避けたかもな、中々に知恵が回る‥
余計な手出しはするな、俺が直々に相手をしてやるんだ」
「心得ております」
「ちっ‥‥‥」
相変わらず面白味の無い奴だ、先代からの幹部で無ければ早々に処分してやるものを‥‥リューシェンめ。
まあ良い、後は待つだけだ‥
この餌にどれだけの価値があるのか見物だな。